2007年9月21日(金)17:52

オランダはEU改革条約を問う国民投票を実施せず

アムステルダム(AP)

オランダ政府は新たなEU改革条約を国民投票にかけない意向である。これはヤン・ピーター・バルケネンデ首相率いる内閣が金曜日に決定したもの。オランダは2年前の国民投票で、直前に行われたフランスの国民投票同様、EU憲法を否決している。

「私は再度の否決を心配しているわけではない」。だが改革条約に関する決定は議会で行なうべきである。「何のために議会があるのか?」とバルケネンデ首相は閣議の後語った。すでに首相が国民投票に対して反対の意向を表明していたため、閣議の決定は予想されていた。しかし連立政権を担う与党第2党の社会民主党は多数決で国民投票に賛成している。だが政府は国民投票を法律上必要ないと述べている。

オランダの有力政党はいずれもEU改革条約に反対していない。改革条約は2005年にフランスとオランダの国民投票で否決されたEU憲法に代わるものである。オランダ国民は63パーセントがEU憲法案に反対票を投じた。バルケネンデ首相は、新たな条約は以前の憲法ほど広範囲に及ぶ規定ではないと保証している。

原題:Niederlaender sollen nicht ueber neuen EU-Vertrag abstimmen




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